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beer365 magazine ビアサンロクゴ

コラム

2015.06.24

2015年アメリカの人気クラフトビールトップ10!

AHA(アメリカン ホームブルワーズ アソシエーション※1)が発行している雑誌『ZYMURGY(ザイマージー)』が「2015年度の最も人気の高いビールとブルワリーを」発表。13年も続いているこの人気ランキングは、ザイマージーに送られてきたビール愛好家からの票を集計し得られた結果であり、2015年は19,000以上の票が集まった。

Photo by Adam Barhan on flickr
Photo by Adam Barhan on flickr

ここ数年アメリカで圧倒的な人気を誇っているのが「IPA」。2015年も、トップ10のうち8本のビールがIPAとなっている。1位に輝いた「プライニー ザ エルダー(スタイル: ダブルIPA)」はなんと、7年連続で1位の座を守っている。

アメリカ産のホップは、グループフルーツ、オレンジ、レモンのような爽やかな柑橘系の香りが強い。アメリカンIPAは、それらふんだんに使用した、強い香りと苦味が特徴だ。特に、西海岸で生まれたウェストコーストスタイルIPAが人気となっている。

ビールトップ10

1. Russian River(ロシャンリバー) – Pliny the Elder(プライニーザ エルダー)
2. Bell's(ベルズ) – Two Hearted Ale(トューハーテッドエール)
3. Ballast Point(バラストポイント) – Sculpin IPA(スカルピンIPA)
4. Stone(ストーン) – Enjoy By IPA(エンジョイバイIPA)
5. Founders(ファウンダーズ) – Breakfast Stout(ブレクファストスタウト)
6. The Alchemist(ザ アルケミスト) – Heady Topper(ヘディートッパー)
7. Bell's(ベルズ) – Hopslam Ale(ホップスラムエール)
8. Three Floyds(スリーフロイド) – Zombie Dust(ゾンビーダスト)
9. Dogfish Head(ドッグフィッシュヘッド) – 90 Minute IPA(ナインティーミニット IPA)
10. Firestone Walker(ファイヤーストーンウォーカー) – Wookey Jack(ウーキージャック)

Photo by Dan O'Leary on flickr
Photo by Dan O'Leary on flickr

ブルワリーのトップ10を見ても、西海岸の州が10社中7社も選ばれている。さらにトップ10中6社は、カリフォルニア州のブルワリーだ。この中では、日本でも「ストーンブルーイング」「シエラネバダブルーイング」「ラグニタスブルーイング」「バラストポイントブルーイング」が輸入されており、飲食店で飲めたり酒屋さんで販売している。見かけたらぜひ試してみよう。


ブルワリートップ10

1. Russian River Brewing(ロシャンリバーブルーイング, カリフォルニア州)
2. Stone Brewing(ストーンブルーイング, カリフォルニア州)
3. Bell's Brewery(ベルズ ブルワリー, ミシガン州)
4. Founders Brewing(ファウンダーズブルーイング, ミシガン州)
5. Firestone Walker Brewing(ファイヤーストーンウォーカーブルーイング, カリフォルニア州)
6. Sierra Nevada Brewing(シエラネバダブルーイング, カリフォルニア州)
7. Dogfish Head Craft Brewery(ドッグフィッシュヘッドクラフト ブルワリー, デラウェア)
8. Lagunitas Brewing(ラグニタスブルーイング, カリフォルニア州)
9. Ballast Point Brewing(バラストポイントブルーイング, カリフォルニア州)
10. Deschutes Brewery(デシューツ ブルワリー, オレゴン州)

日本国内でも、ホップのきいたウェストコーストスタイルのIPAを醸造するブルワリーが増えている。酒屋やスーパーで見かけることは稀だが、非常に人気のスタイルとなっている。まだIPAというスタイルを飲んだことのない方、これを機にアメリカで人気のスタイルを一度試してみてはどうだろう?

※1: AHA(アメリカン ホーム ブルワーズ アソシエーション)は、家や店頭で非常に小さい規模で醸造しているビール愛好家や醸造家のサポートや保護をする団体。アメリカでは、120万人以上のビール愛好家が家などで小規模醸造を行っていると言われる。そのうち43,000人が所属しているのがこのAHA。オフィシャルサイトでは、醸造方法(初級、中級、上級)、法律など個人でビールを醸造する際に知りたい情報が多く掲載されている。