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beer365 magazine ビアサンロクゴ

ビジネス

2016.06.08

米国のストーンブルーイングがベルリンで醸造開始、欧州ビール文化に変革が!?

こんな日が来るとは、誰が予測できただろうか──? 

2014年の夏、ヨーロッパのビール業界に激震が走った。米国カリフォルニア州サンディエゴにある「Stone Brewing(ストーンブルーイング、以下ストーン)」が、ドイツの首都ベルリンでブルワリーの設立構想を発表したからだ。翌年の2015年にはパイロットプラントを準備。ベルリンのクラフトビアバーでタップテイクオーバー(tap takeover=クラフトビアバーの樽生サーバーをすべて乗っ取ること)することも増えた。同じ年の秋には、ビアガーデンをオープンさせた。

そして今年は、ドイツビール純粋令が発布された500年記念。それに合わせ、純粋令が発布された日の4月23日にストーンが開催したイベント「Reinheitsgebot Verbot(『純粋令』なんて押しのけろ)」を開催し、注目を集めた。5月上旬には最初の直販店であるライブラリーバーがオープンしている。

今年に入ってから大きな注目を浴びているストーンだが、彼らが本気になるのはまだまだこれから。6月から「Stone Brewing Berlin(ストーンブルーイング ベルリン)」の10klタンクで醸造を開始している。現在「Stone IPA」と「Arrogant Bastard」を製造中だ。充填機の設置も万全、6月からドイツで造られたストーンのビールがヨーロッパ各国に出荷されている。

ストーンの代名詞とも言える「Stone IPA」(左)、WIPAの「Arrogant Bastard」(右)
ストーンの代名詞とも言える「Stone IPA」(左)、WIPAの「Arrogant Bastard」(右)

具体的に出荷が始まったことにより、ヨーロッパのビール業界はもう一度騒然とするだろうか? ストーンが米国のビール文化を大きく変えたように、伝統あるヨーロッパのビール文化を変革できるかどうかは、これからの動きにかかっているのだ!


ビールはたとえ同じレシピで作っても、醸造する環境(例えば水、機械など)によって味が変わることはご存知だろう。ドイツのストーンと米国のストーンを飲み比べられる機会を楽しみにしていてほしい。ドイツのストーンが日本で手に入る時期がわかったら、beer365でご案内します! 

文/セバスティアン・ホヘンタナ

  • 醸造所

    STONE BREWING CO.

    STONE BREWING CO.

    アメリカ合衆国 1999 Citracado Parkway, Escondido, CA

    +1-760-294-7899

    二人の友人が共通の趣味であるビールを趣味では終わらせず、本格的に醸造しビジネスを始めたいという思いからストーン・ブルーイングが立ち上がった。...

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