いつも、ビールがそばにいる。ビールがもっと好きになる、ビール情報サイト

注目度が高まる寿司✖クラフトビールのコラボイベント

2016年7月1日にメディアや関係者向けに「第２回 寿司 ✖ クラフトビールフェス」の先行試食・試飲会が行われた。スプリングバレーブルワリーの２階は用意されている席が満席状態で、立ち見の方も多数いるという状態で、このイベントの注目度が一瞬でわかった。第1回目の「寿司 ✖ クラフトビールフェス」は2016年2月26日〜28日の３日間行われ、なんと1,700名の来場者を記録したという。また、ビールの販売数は5,800杯、寿司の販売数は5,300皿と大盛況で幕を閉じた。

第二回目となる今回は、クラフトブルワリー7社が参加。前回から参加している石川酒造、木内酒造、小西酒造、ヤッホーブルーイング、スプリングバレーブルーイングに加え、新たにベアードブルーイングとスワンレイクビールが参加する。16種類のビールとスプリングバレーブルワリーの定番ビール4種類を合わせた20種類のビールを提供する予定だ。お寿司は、前回に続き「まぐろ問屋 三浦三崎港 恵み」が参加し、今回新たに「金沢まいもん寿司」と「佐渡前握り ことぶき寿司」が参加。１２種類の創作寿司が用意される。

このイベントの目玉企画は、寿司とビールのペアリングだ。街にある寿司店では、多くの場合ピルスナービールの一種類しか提供されていない。ピルスナーは、魚によっては生臭さを引き出すこともあり、必ずしも良い組み合わせではない。創作寿司とクラフトビールを前に、どの寿司とどのビールが合うかを体感できる機会はめったにないだろう。

お寿司と一緒に飲みたい変化球ビール

筆者が注目したポイントは、普段寿司屋で見かける食材や飲料とビールのコラボだ。たとえば、お米を原料に使用したスワンレイクビール「越乃米こしひかり仕込みエール」、わさびを原料に使用したベアードブルーイング「わびさびエール」、ほうじ茶を使用したスプリングバレーブルワリー「ほうじ茶エール」の３つ。ビール単体で楽しめるのはもちろん、お寿司と一緒に飲んだり、口直しにしたりなど、様々な楽しみ方ができる。

また、お勧めしたいのは、小麦を使用したビールだ。寿司 x クラフトビールフェスの会場には３銘柄をそろえている。石川酒造「多摩の恵」ベルジャンホワイト、小西酒造「スノーブロンシュ」、スプリングバレーブルワリー「鮨祭」。これらのビールは、お寿司そのものよりも、醤油との相性に注目してほしい。醤油の塩辛さを和らげたり、醤油がビールの華やかさを増幅したりする。

イベント当日は、ビールとお寿司のペアリング表なども配られ、ペアリング初心者の方でも楽しめるようになっている。ビールも苦味が少ないもの、フルーツを使ったものも用意される。江戸前から進化する回転寿しの魅力と日本のクラフトビールのペアリングを、この機会にぜひぜひ体験していたきたい。