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コラム

2017.10.30

世界一周ビアライゼ vol.03 ─オーストラリア02─

若松 節 若松 節

旅で出会ったビールを土地の風景と共に写真におさめるビアフォトグラファー、若松節。世界を巡る旅で見つけたビールや、人々との出会いを描き出すビアコラムです。今回はオーストラリア最大の醸造所「カールトン ブリューハウス」でテンションマックス!

Today’s Beer <CARLTON DRAUGHT>

名前 / スタイル:CARLTON DRAUGHT / ラガー
産地 / 醸造所:オーストラリア メルボルン / Carlton & United Breweries(CUB)
アルコール度数:4.6% 
色:濃いめのゴールド
ボディ:ミディアム 
アロマ:若草の香り 
フレーバー:モルト 
テイスティングノート:キレとシャープさ! それでいて日本の大手ラガーよりモルティで力強い。オージービールは全体的に穀物感があり、ワイルドさを感じる。夏場には40度超えするオーストラリア。キンッキンに冷やしてゴクゴクと喉で感じたくなるビールだ。

オーストラリア国内最大の醸造所・Carlton Brewhouse


嬉しくてハシャぐ私。@Carlton Brewhouse(カールトン ブリューハウス)。
オーストラリア国内で最も有名と言っても過言にはならない「Carlton Draught」や「Victoria Bitter」などを生み出す、国内最大の醸造所だ。その国で一番親しまれているビールとあらば行かないワケにはいかない。

場所はAbbotsford(アボッツフォード)。メルボルンシティからトラムとバスを乗り継ぎ約40分で到着する。トラムを使わずに徒歩だけでも1時間ほどで行くことができる。道中にはメルボルンを代表する見所がいくつもあるため、それらを巡ってから午後のツアーに参加、ツアー最後の飲み比べタイムで1日の喉の渇きを潤す、なんて楽しみ方はどうだろう?

ちなみにオーストラリアでは屋外で飲むことは違法となる。くれぐれもビール片手に散歩、なんてことはしないように!
セントパトリック大聖堂とトラム
セントパトリック大聖堂とトラム

ツアーに参加していたのは20人ほど。まず始めに、ド・オレンジロングヘアのなんともファンキーなお姉さんが、醸造所の歴史と概要を解説してくれた。内容はこんな感じだ。

「ハーイ、みんなどこから来たの?→(イングランド、フランス、オーストラリア、ジャパン、みんな順々に答えていく)→今日も色んな国が集まっているわね。→(かるくやりとり)→私たちの歴史は150年以上もあるの。ここアボッツフォードのヤラ川沿いで始まった小さな醸造所は150年かけて国内最大級のビールブランドにまで成長したのよ。みんなに親しまれているカールトンドラフトやミッド、VBなど全部合わせると年間4.2億リットルも作っているのよ。→(おーー!)→今日の最後にはこれらをみんなにも飲んでもらうからね。それじゃ工場の方に行きましょう。ついて来て」

工場見学自体はビール醸造の各工程の解説などオーソドックスなもの。なので割愛する(笑)

そしてお待ちかねの飲み比べタイム

生ビール8種から好きなものを6つ選び飲み比べる。この中にとてつもないお気に入りを見つけたのだが、それは次週のToday’s Beerで紹介させてもらおう。


ゆっくりと堪能していたら、気づけば他の参加者はみな帰ってしまった。最後にスタッフに話しかけたらなんとカウンターの中に入れてくれた。更にはさっき選べなかった2種まで飲ませてもらってコンプリート♪カールトンブルワリー、美味しいしスタッフも優しいし最高でした。メルボルンを訪れた際には是非!! 

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若松 節

1986年、横浜生まれ。旅で出会ったビールをその土地の風景と共に写真におさめるビアフォトグラファー。24歳の時にビールの魅力に取り憑かれ、学生時代から好きだった旅にビールという楽しみが加わる。旅経験は国内全都道府県、海外は21ヶ国。「ビールは太る」と巷では言われるが、Bier loverたるものビールの量は減らさない! をモットーに、Bier loverの為のエクササイズ方法を考案中。