コラム
2019.11.01
【02】1 Day 1 Beer プロジェクト─南米ブラジルのビールを求めて

今回の2カ月間の旅行は訪問する国が多いため、大きな移動はできるだけ節約しようと思い、ブラジル・サンパウロまで韓国・ソウル、アメリカ・アトランタ経由の30時間を掛けたフライト。……節約のためとはいえ長い!
フライト中に韓国とアメリカ・アトランタの缶ビールを飲みながら、ようやくサンパウロに到着。
到着してまず、Uberの普及率の高さに驚きましたが、知らない街を散策するには本当に便利。サンパウロ市内の友達と再会しながら、早速色々と探索です。
@AMBAR Cervejas Artesanais
■AMBER Cervejas Artesanais Call Me Juicy IPA / NE-IPA / Alc. 7.0% / IBU?
この他にもアンバーエールとIPAを飲みましたが、スタイルに忠実なテイストで、どれもクリーンなビールですね。
@CERVEJARIA CENTRAL
お次はサンパウロ市内にある、なんともオシャレなブルーパブへ。
■CERVEJARIA CENTRAL Labirinto / ミルクスタウト / Alc. 7.3% / IBU30
この他にはピルスナー、IPA、ヘイジーIPAとヴァイスを飲みましたが、AMBARのビール同様、CENTRALもボディが軽めでドリンカブルな志向のビールが多いようです。ブラジル人はやはり暑い気候の中で飲み易さを重視する傾向にあるのでしょうか。
あともう一点、日本のビアパブでも並び始めた発酵ドリンク「コンブチャ」があったのが印象的でした。
この日は時間が遅くブルワリーは閉まっていましたが、設備もまだ新しく、キレイに清掃されているようです。仕込釜のサイズはパッと見た感じで4-500Lでしょうか。
14タップのほとんどをハウスビールで占めるCENTRALのビールはどれもクリーンでスタイルに忠実ですが、ブルワリーのコンセプトや個性がビールから強く感じられない印象でした。でも基本的な醸造スキルはあると思うので、これからの発展・充実が期待できる楽しみな場所ですね。
どちらのお店もとても賑わっていて、サンパウロではクラフトビールが広く認知されているようです。
ブルワリーに関しても、今のクラフトビアシーンを感じさせる多種多様なスタイルを醸造していますが、まだ発展途上な印象を感じる分、これからの発展が期待できる、とても楽しみな街ですね!
千田 晋
「Brewer's Beer Stand 34」オーナー。映画業界を経てクラフトビール業界入り。ブルワーとセールスに従事し、クラフトビアバーをオープン。海外在住時に魅了されたビールの自由さを、様々なカルチャーを交えて多くの人に伝えたい!