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コラム

2017.11.27

世界一周ビアライゼ vol.07 ─マレーシア01─

若松 節 若松 節

旅で出会ったビールを土地の風景と共に写真におさめるビアフォトグラファー、若松節。世界を巡る旅で見つけたビールや、人々との出会いを描き出すビアコラムです。オーストラリアの次に訪れたのはマレーシア。ここには国産のビールがありません。お酒が御法度のイスラム教徒が多数存在する他民族国家で、どんなビールが飲めたのでしょう?

Today’s Beer
名前 / スタイル:Tiger Beer / Pale Lager
産地 / 醸造所:シンガポール / Singapore Brewery (Asia Pacific Breweries-Heineken)
度数:5%
色:明るい金色
ボディ:ライト〜ミディアム
テイスティングノート:東南アジアビールの代表格、世界に誇るペールラガー! フレッシュなホップのアロマに穀物の優しい甘み。日差しの強い東南アジアにはキンキンに冷やしたタイガーがよく合う。このキレの良さ、麦茶のごとく飲み続けてしまう。

イスラムの国でお酒は飲める?

やって来たのはマレーシア。

えっ? イスラムの国、ビール(お酒)飲めるの?そう思う人もいるだろう。イスラムの国とは言え、マレーシアは様々な民族があつまる他民族国家。確かに他の国と比べるとお酒は手に入れにくいが、都心部の大きいスーパーや屋台街、特に中華系のお店では普通に買える。が、お酒に対する税はかなり高く、大型モールなどに行かない限りはお酒の種類も少ない。中には“ビールだけ”しか置いてない、と言うお店もあるほどだ。

ちなみにマレーシアに国産のビールは無い。そこだけ聞くとビアライゼには向かない国だ。ただ、国教的に禁酒の国であるのに、“ビールだけ”は手に入れやすいと言うところに嬉しくもなった。ビールの敷居の低さ、大衆感は世界共通なんだなと。やはりビールは世界を繋ぐ!そんなことを改めて感じたマレーシア。国産ビールが無い国で、ビールの良さを再確認した。

マレーシアで飲めるビールは主に、冒頭に紹介した「タイガー」のほか、「カールスバーグ」や「ギネス」など、世界的に有名なものが多いようだ。

KL(クアラルンプール)についてまず行った空港のラウンジにて。カールスバーグとご飯。ちなみにKLの空港ラウンジはランドサイドに有り、そしてめちゃめちゃ質がいい。しばらくKLを拠点に近隣の国や島を往復したのだが、その際毎回ここを利用していた。2016年7月、KLのラウンジで一番カールスバーグを飲んだのはおそらく私だろう(笑)。30本くらい。

もちろん観光も。シャー・アラムにある、スルタン・サラフディン・アブドゥル・アジズ・シャー・モスク。通称ブルーモスク。世界で4番目の規模を誇るマレーシアを代表とする名所の一つだ。内観も美しく、案内人もすごく丁寧だった。

ブルーモスク内にあるステンドグラス。これを見たときにハイネケン飲みたいなーっと不謹慎なことを思ってしまったのは内緒(笑)

世界遺産にもなっているマレーシアの古都マラッカ。観光客が多いが、歴史ある街並みと柔らかい雰囲気が心地よい。KLに行く際には是非、この2箇所には行くことをオススメする。 

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若松 節

1986年、横浜生まれ。旅で出会ったビールをその土地の風景と共に写真におさめるビアフォトグラファー。24歳の時にビールの魅力に取り憑かれ、学生時代から好きだった旅にビールという楽しみが加わる。旅経験は国内全都道府県、海外は21ヶ国。「ビールは太る」と巷では言われるが、Bier loverたるものビールの量は減らさない! をモットーに、Bier loverの為のエクササイズ方法を考案中。