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コラム

2018.01.29

世界一周ビアライゼ vol.16 ─チェコ01─

若松 節 若松 節

ビアフォトグラファー、若松節が世界を回る旅で見つけたビールとの出会いを綴る連載。禁酒の国々のを渡り歩いてきた中でもなんとかビールにありついてきたものの、圧倒的な渇望を感じていた。それは「タップ(樽)ビール」。国民一人あたりの年間ビール消費量が24年連続1位を誇るチェコで、タップビールにご対面!

Today’s Beer

名前 / スタイル:Staropramen Světlý / Czech Pilsner
国 / ビール:チェコ / Staropramen Breweries (Molson Coors)
アルコール度数:4.0%
色:イエローゴールデン
ボディ:ミディアム
コメント:プラハNO.1の人気を誇るビール! まろやかで角のない味わいが印象的。ホップよりもモルトのアロマが際立ち、苦味のない優しい味は、まるで麦のジュースのよう。チェコ産ホップ特有の刈草のようなアロマも良いアクセントに。変な癖がなく、日本で言うところの“The ビール”の角をとったような、日本人ウケしそうなビールだ。是非ともボトルよりも生ビールで、この角のない丸みを味わって欲しい。ビール苦手な人でもビール好きへの扉を開いてしまいそう。

<ひっさびさのタップ、そして小麦!>

世界一のビール大国。そう聞いたらどこを思い浮かべるだろうか? ビールの祭典「オクトーバーフェスト」で有名なドイツ、多種多様なビールが豊富なベルギー、ギネスを有し陽気な音楽と共に朝まで飲み続けるアイルランド。様々な国が候補に挙がると思うが、ビール大国といえばやはり、チェコだろう。

チェコは国民一人が一年間に飲むビール量がダントツの世界1位! なんと143.3Lも飲むのだ。さらに、24年連続の1位獲得。ちなみに同ランキングにおいて日本は54位で、一人あたりの年間消費量は41.4L(キリン調べ)。

そして日本人に一番馴染みのあるスタイルであるピルスナー。これもチェコで生まれたものだ。チェコ無くしてビールを語ることなどできない!

そう、今度の舞台はチェコ。モロッコからパリでのトランジットを挟み約10時間。禁酒の国からビール大国へやってきた。

毎度のことながら宿への到着は夜。この日の町歩きは難しいと考え、あらかじめ“ビアガーデン付き”のホステルを予約していた。禁酒の国とは言えビールは飲んでいた。が、私にも“禁”していたものがあった。それはタップビアー(生ビール)。これはモロッコでは飲めなかった(もっと探せばあるのかもしれないが)。

1ヶ月半ぶりのタップ解禁に心躍る。いざ実食(飲)!!

「なにこれ美味っ! やば! 感動! 死んでもいい(笑)」この時の感動は今でも鮮明に覚えている。そして「ゴクゴク……ぷ(ら)は〜(←らは小さめに発音)」と一人言ってしまうほどに浮かれていた。

このタップビール解禁をどこまでも美味しく楽しむため、朝ごはんにサンドウィッチとバナナを食べて以来、10時間以上飲まず食わずでいた勤勉な私(笑)。タップがこんなにも美味しいものとは思わなかった。気分的なものも含め。ビジュアルで美味しさが増す。

綺麗なブロンドカラーにキメ細かい泡(1枚目)。飲む前から引き込まれる。ワクワクが止まらない。グラスを口元へ運ぶ。鼻まで覆うほど開いたグラスの口、ホップのアロマがダイレクトに鼻を刺激する。そしてグラスの舌触り。缶(アルミ)のピリピリした感じが無く優しい。タップをグラスで飲むことがこんなにも満足感が違うものか。

1.Bad Flash Hop Wings / American Pale Ale

シトラス系のポップのアロマ、中でもオレンジが強く感じられる。そしてマンゴーやパインのようなアロマ。久々のこの感覚にココロオドル。これこれ、このアメリカンなポップを求めてた! 一生嗅いでいられる(笑)。泡持ちもよくアロマが最後までキープされる。喉越しも良い。

2. Tap4 Mine Festweisse / Hefeweisse

これまたひっさびさの小麦。あー幸せ。もうね、小麦大好き。明るいゴールデンカラーに白濁り。ヴィツェン特有のエステル香。バナナや洋梨を思わせるフレーバー。

ずっと味わえなかったタップに、さらにずっと味わえなかったシトラス系ホップと小麦。

ちなみに2パイント飲んで124コルナ(約500円)。ここからの旅が楽しみになるヨーロッパ初日の夜。余は満足じゃ。 

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若松 節

1986年、横浜生まれ。旅で出会ったビールをその土地の風景と共に写真におさめるビアフォトグラファー。24歳の時にビールの魅力に取り憑かれ、学生時代から好きだった旅にビールという楽しみが加わる。旅経験は国内全都道府県、海外は21ヶ国。「ビールは太る」と巷では言われるが、Bier loverたるものビールの量は減らさない! をモットーに、Bier loverの為のエクササイズ方法を考案中。