コラム
2017.12.18
世界一周ビアライゼ vol.10 ─ミャンマー02─
ビアフォトグラファー、若松節が、世界を回る旅で見つけたビールとの出会いを綴る連載。伝説のビール伝道師、故マイケル・ジャクソン氏をして「ミャンマービールはアジアNo.1」と言わしめたミャンマー。ミャンゴン市内では「The アジア」を満喫! そしてミャンマー仏教の総本山であり、ミャンマー人が一度は訪れたいと思っている憧れの聖地、シュエダゴン・パゴダへ。
Today’s Beer
名前 / スタイル:DAGON LAGER BEER, EXTRA STRONG / Lager, Strong lager
産地 / 醸造所:ミャンマー / Dagon Beverages Co.
度数:5%, 8%
色:yellow gold, blond gold
ボディ:ミディアム
テイスティングノート:vol09で紹介した「ミャンマーブルワリー」と並ぶ大手の1つ「ダゴンビバレッジ」。その看板商品であるラガーとストロング。やはりミャンマーのビールはバランスがよい。共通して言えるのが、香りが高く喉越しがとてもよいこと。ミャンマーブルワリーのビールと比べるとコクが抑えられているが、その分甘みも無くスッキリとしている。そしてそれをベースに、ストロングは麦の香りがガツンと! 東南アジアでハイアルコールのビールは珍しいが、その度数を感じさせない爽やかさも併せ持つビールだ。
ミャンゴン市内からシュエダゴン・パゴダへ
ミャンマー2日目。昨日は入国したのが夜だったこともあるが、やはり明るい時間に見る景色は全然違う。メインの大きい通りには、車がものすごーく雑に走っている。そして一本脇道を覗くと:団地のような建物に、建物間の狭い道には隙間なく立ち並ぶ露店、渋谷以上の人混み。
そして、地面に(シートはあるが)乱雑に並べられた生の魚やお肉たち。あー、生臭い。とっても不衛生。食べてないのに下しそう(笑)。久しぶりに「The アジア」な雰囲気を全身に感じて、顔がニヤける。
この日はミャンゴン市内をふらふらとし、シュエダゴン・パゴダへ。ミャンマー仏教の総本山であり、ミャンマー人が一度は訪れたいと思っている憧れの聖地だ。入ると圧巻、名前の通り、シュエ(黄金)のパゴダ(仏塔)が堂々たる姿で構えている。ちなみにダゴンはヤンゴンの昔の呼び名で、このあたりをダゴン地区と言う。
私自身、信仰が深い仏教徒というわけではないけれど、それでも、一建造物としてこのパダゴの存在感、神々しさは素晴らしいものがある。
一通り見て回り、帰りに夜行バスを予約。ミャンマーに来るにあたって、絶対に行きたい場所があった。そしてその夜、バスに乗り込む。まさかの千歳バス!
果たしてこのバスがどこへ連れていってくれるのか……。着いたらまさかの北海道か? なんてことを考えつつ、バスの揺れに身を任せた。
若松 節
1986年、横浜生まれ。旅で出会ったビールをその土地の風景と共に写真におさめるビアフォトグラファー。24歳の時にビールの魅力に取り憑かれ、学生時代から好きだった旅にビールという楽しみが加わる。旅経験は国内全都道府県、海外は21ヶ国。「ビールは太る」と巷では言われるが、Bier loverたるものビールの量は減らさない! をモットーに、Bier loverの為のエクササイズ方法を考案中。