コラム
2019.12.13
【08】1 Day 1 Beer プロジェクト─ビールから感じられる、街らしさとビール文化の交錯
前回お伝えしたリスボン、マドリードを経て、今回はフランス・パリとベルギー・ブリュッセル篇です。かなり観光気分に浸っていましたが、巡った場所を駆け足でご紹介します。
@O'Neil Brasserie Artisanale & Restaurant
1991年、パリの中心地に最初に創業したブルワリー。店内に仕込窯がありながらも若干セクシーなナイトライフを感じさせるブラッセリー然とした雰囲気は、改めてパリに居るんだなと実感させられました。@BREW UNIQUE
ここはキッチンスクールのビール版。“一般の人たちが自分でビールを醸造できる ブリューバー”とでもいうんでしょうか。この日も7組の一般の人たちがマッシング真っ最中で店内は湯気だらけでした。こういう場所は初めて見ましたが、面白いですね。日本にもこういう場所が作れたらなぁと思ってしまいました。
@HOPPY CORNER
BREW UNIQUEから目と鼻の先にある市内のホットなビアバー。平日にも関わらず、クラフトビールを求める人々で店内の奥まで人がギッシリでした。国内外のビールをつないでいますが、ここで幾つかのパリ市内のブルワリーのビールを飲むことができました。
@MAISON BAPBAP
2015年に市内に創業したブルワリー。NYのような、シンプルで小粋な雰囲気の小さなタップルームが目を引きますね。この日はパリ在住の写真家の個展を開催していましたが、サブカルチャーな雰囲気を感じさせるところもアメリカ風です。
美食と文化の街、パリのビールは今回のビアライゼで飲んできたビールとは明らかな違いを感じさせるものがありました。それはクラフトビール以前の地ビールの感覚でしょうか。どのビールも、ホップアロマは弱めでビタリングが効いている印象です。どこか美食の街パリらしさを感じさせながら、今のクラフトビール文化と交錯しているようで面白いと思いました。
そしていよいよブリュッセルへ。着いた頃には旅の疲れが出てしまい、短い滞在時間でしたがスローペースで巡ってきました。
@MOEDER LAMBIC
店名にある通り、ランビックで有名なビアバー。市内中心地の観光名所に囲まれたロケーションなので、利用しやすいですね。ボトルビールも多いですが、ここはタップがズラリと並ぶのが嬉しいところ。体調を鑑みてビールはセーブしながらも、ランビックをはじめとして色々と飲んでしまいました。
ブリュッセルは当たり前ですがベルギービールですね。本場で飲むベルギービール、これだけで最高でした。
千田 晋
「Brewer's Beer Stand 34」オーナー。映画業界を経てクラフトビール業界入り。ブルワーとセールスに従事し、クラフトビアバーをオープン。海外在住時に魅了されたビールの自由さを、様々なカルチャーを交えて多くの人に伝えたい!